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アンサの革??

2014/02/23

たまにはマジメなお話を、 アンサで使用している素材、革について書いてみます。 一言に“カワ”と言っても、牛、豚、鳥、爬虫類とさまざまですが ほとんどが食用お肉の副産物です。 お肉を取って残ったカワは、そのままだと腐ってしまうので 樹液や薬品の入った液体に漬け込む“なめし”という加工を施し、 腐らない“革”へと変化させていきます。 なめしの種類は大きく分けて2つ。 薬品を使った「クロームなめし」と、樹液など植物タンニンを使った「タンニンなめし」 どちらが良いとか悪いとかは無く、それぞれの特色があり、用途によって使い分けます。 アンサのバッグでも両方使っています。 アンサの代表だと自分達で勝手に思っている、、 ボストンバッグトートバッグに使用しているのは、どちらもタンニンなめしの革です。 タンニンでなめすというのは、とっても手間とヒマが必要なスローな なめし方で、 しかも出来上がった素材は、水に弱く、傷もつき易いという、、 一見イイとこ無しと聞こえてしまうような、デリケートな なめし方ですが、、 見た目は革らしい自然な風合いで、 初めは傷つきやすかった素材も、使っていくにつれて傷も目立たなくなり、 シミもいつの間にか味わいになっていくような、時間とともに育っていく良さを持っています。 まず、トートバッグに使用している革の説明から “ステア”と呼ばれる生後2年以上の成牛から取れるカワをタンニンでなめした素材です。 しっかりとした厚みがあり、ほどよいしなやかさを持っています。 なめす段階で、たっぷりとオイルを含ませてあるので、少々の雨に当たろうが 手荒に扱おうが、多少シミや傷は付くけれど、まるで何事もなかったかのように、 むしろ艶を増していく、たくましい素材です。 素材のアップ。 シボがあったり無かったり。場所によってさまざま。 オイルのおかげでしっとりと、そしてワイルドな手触りです。 続いてボストンバッグに使用している革。 こちらは“キップ”と呼ばれる生後6ヶ月~2年程度の若い牛から取れるカワを タンニンでなめした素材です。 薄く、しなやかで、なんといっても軽いのがこの革の特徴です。 若い牛特有の、ただでさえキメの細かい革の表面を、さらに細かい サンドペーパーで削って起毛させてあり、ベルベットのような手触りになっています。 先ほどの素材とは逆で、こちらはオイルをほとんど含ませてありません。 なので水に弱く、傷も付きやすいですが、 使っていくと、自分の手や肌から出た脂分が、素材に移り そのチカラで革が強くなり、光沢を放っていく、というなんとも世話の焼ける素材なのです。。 なので日頃のお手入れは、ご使用の際に手でナデナデする。これです。 素材のアップ こちらもシボがあったり無かったり。 触ってみて初めてわかる、優しい手触り。 生きものの有り難さを感じつつ、素材本来の質感をそこなわないために、 アンサの素材はあえて色止め加工をしておりません。 やっかいな所はあるかもしれませんが、できれば永く使っていただけるよう これからも暮らしのお供になるようなモノを作っていけたらと思います。 長々な文章、お付き合いありがとうございました。 まだまだ伝えたいことは山ほどあるけれど、 アンサのものづくりは、ゆるーいメンバーと しっかり支えて下さる方々 そして真面目な素材によってできています!! ● Ense facebook はこちら ●