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手しごと商会展の作り手さんたち
2024/06/22

Enseにて開催される大分の 「 手しごと商会展 」
本日は手しごと商会さんの商品を製作されている作り手さんをご紹介いたします。
手しごと商会代表の ” 森 香桜瑠 / もりかおる ” さんに
ご案内いただき、3人の作り手さんにお会いすることができました。
それぞれにこだわりや作る事を通して使う人のことを思う暖かさを感じられ
何より楽しそうに、キラキラしている雰囲気がとても素敵でした。
初めにご紹介いただいたのは、
今回竹のコーヒードリップや扇状の竹かごを製作いただいている千津子さん。
以前は刺繍や編み物の先生としてご活躍されていた千津子さん。
繊細な指の感覚と集中力、持ち前の感性で、とても緻密な作品を制作されてます。
「暮らしの中の竹工芸展」で受賞もされている千津子さん。
製作場にお邪魔させていただいたときに見せていただいた作品の数々は
どれも緻密で「本当に竹でできているの?!」と思ってしまうぐらい
竹を使った表現の奥深さと技術に見惚れてしまいました。
触った時のすっとした手触りやサイズ、使い心地までを考えて、
竹ひご作りにもひと手間を加える千津子さん。
ただ作るだけでなく、その先の使う人のためを思った
日常に寄り添う作品づくりをされています。
2人目にお会いできたのは、木工品を製作している姫野さん。
今回Enseに届くコンポート皿やプレート、リム皿などなど
木のアイテムたちのほとんどが姫野さん作。
秘密基地のような姫野さんの製作現場には
専門の道具をはじめ、整頓された道具たちが並びます。
そこには姫野さんの好奇心が掻き立てられて形になった作品や
お手製の道具もあって「売ってないものは作った方が早い。笑」とお話くださいました。
作り手さんならではの発想には共感と同時にワクワクが刺激され興味が尽きない場所。
「こうしたら魅力が活きるのではないか?」という、探求心と好奇心。
節の具合や年輪の雰囲気、一つとして同じ表情がない素材たち中に、
木との会話をするように、1つ1つ姫野さんの手しごとが加わっています。
「この木の具合がかっこいいだろー!」と楽しそうにお話くださる姫野さん。
どれもこれも素敵すぎて目移りしっぱなしでしたが、
作品たちへの愛情とモノづくりの楽しさをひしひしと感じる時間でした。
今回Enseに届くアイテムがどんな子たちか、ぜひ楽しみにしていてください〇
3人目にお会いすることができたのは、竹かごを製作されている安藤さん。
物心ついたころから竹細工をしている安藤さんは、
幼いころから、近所の人たちが竹細工をしていたことや
戦後まもなくの時代、家族の何か力になれる事をご自身で考えていく中で
自然と自らも作ることを身につけていったそう。
今は畑仕事のかたわら、依頼された道具を制作しておられ
安藤さんが作られた、竹のもんどり(魚を捕まえる罠)は、
いい魚が捕獲できるそうで「安藤さんのが欲しい」と毎年依頼が来るそうです。
用途に合わせて様々なアイテムを作られている安藤さん。
学校の子どもたちにも匠の技で竹細工を教えにいっているそうで
「2時間の中で子供たちが完成する為にはどうしたらいいか?」を試行錯誤されていました。
安藤さんが何かを作る先に必ず「 誰かが 」がいる心が温まるモノづくり。
だからこそ時間を経ても色あせない作品たちが生まれるんだなぁ。と響きます。
昔は暮らしの中に当たり前にあった身の回りの道具たち。
急速に技術が発達し、作ることよりも買うことが当たり前になった日用品は
簡易で素早く使えるものではあるけれど、
誰が作っているのか、どんな思いでそこに至ったのか。
それぞれの背景を知ることや作品に触れることで感じられる豊かさがあります。
普段の生活に少し足してみる。
毎朝目にする食卓に並ぶお気に入りのお皿。
ふっとしたときに使いたくなるカゴ。
今回Enseで開催される「 大分の手しごと商会展 」ではご紹介させていただいた3人以外にも
大分の豊後大野を中心にモノづくりをされている方の作品が並びます。
ぜひこの機会に、手に取って触れて少し心を豊かにしていただける出会いになると嬉しいです。
「大分の手しごと商会展 」
京都店 :6月27日 (木) – 30日 (日) 12:00 – 19:00
ならまち店:7月 4日 (木) – 7日 (日) 12:00 – 18:00
Ense kitano