PAST BLOG
革工場見学へ。
2016/06/24

6月も後半、雨の日に慣れつつある大阪から皆さまへ、
本日は、年に数回やってくる 箸休め的ウンチクブログをお届けします。
先日、
Enseもお世話になっている、兵庫県・姫路にあるタンナー(革工場)さんへ
革つながりのお仲間と一緒に見学へ行った際の様子です。
6月上旬、梅雨も入ったばかりで見事なお天気!
真夏かと思ってしまうような暑さでした。
こちらのタンナーさんは兵庫県で100年以上続く、歴史ある工場です。
とにかく広い。。
到着も早々に、工場の方に案内されて 見学スタート。
初タンナー見学のお仲間(前方のお2人)は足取りも軽やか。
・・一方、かれこれ見学4回目となる我々は、やや遅れ気味。。
・・・
早くも1名離脱(笑
しかし気にせず見学は続きます。
(その後ちゃんと合流しましたよ)
ここからは話せば長くなりそうなので、主に写真でお伝えいたします。
これらの巨大な樽のようなものは、
革の原料となる牛の原皮を石灰などに付けてグルグル回して
毛や汚れを取ったり、柔らかい状態に戻してあげる、大きな洗濯機のようなものです。
こちらで原皮が綺麗な状態になったら次の工程へ。
“なめし”といわれる工程です。
革のなめし方としては
「タンニンなめし」「クロームなめし」の大きく二つに分類されます。
まずはタンニンなめしから。
ピット槽と呼ばれる、ミモザや栗の樹液を溶かした液体(タンニン溶液)の入ったプールに
先ほどの原皮を約1か月漬け込んで、なめしていきます。
奥に見える人影からも分かるように、かなりの大きさ&深さです。
こういった本格的なピット槽のあるタンナーさんは、日本に数件となってしまったようです。
タンニンでなめされた革の下地です。
これらを染色したりオイルを入れたりして、色々な革となっていくわけです。
続いてクロームなめし。
またまた登場、巨大な樽。
クロームなめしは、薬品を溶かした液体と原皮をこの樽に一緒に入れて
グルグルと回して革へと仕上げていきます。
先ほどのタンニンなめしよりも短い期間で仕上げることができます。
樽から出てきたばかりの下地はビシャビシャなので、
こちらの機械で、絞って二つに切り分けるという作業を行います。
右端に写っている人影が機械の巨大さを物語っています。。
クロームなめしで仕上げた革は、きれいな水色なのです。
それぞれの特徴としては、
タンニンなめしの革は硬く伸びにくく、
クロームなめしの革は柔らかく伸縮性に優れている。といった感じです。
どちらが良いというよりも、性質が全然違うので、作る製品によって使い分けています。
いよいよ、加工と仕上げの段階へ。
またもや巨大な装置で オイルを入れたり、染色したりと、
凄過ぎてよくわからないです。。
天井に革を吊って乾かしています。
天井に設置された乾燥室の中をゆっくりと進んでいって、1周したら乾いている。という仕掛けです。
この光景、映画モンスターズインクのドアみたいでしょ!
染料の調合室です。
ここでクライアントさんに合わせた色を調合していくわけですね。
こうして出来上がった革たちは、このようにお客様の元へと旅立つ順番を待っています。
ちなみに、革を乗せている台は“ウマ”と呼ぶそうです。確かにウマっぽい。
こんな感じで見学をさせて頂いているわけですが、
大変な重労働にもかかわらず、工場の方々はいつも笑顔で迎えてくれます。
一緒に参加したお仲間も刺激を受けたようで、熱心に質問しておりました。
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長くなりそうなので簡潔に、と思ってブログを書き始めましたが
あれもこれも伝えたいと書いている間に、結局長くなってしまいました。。
Enseのモノづくりは、こうしてたくさんの人達と技術に支えられて成り立っています。
ありがとう。
ただ今開催中の、『 Ense Summerキャンペーン 』も
こうしたモノづくりへの想いを、皆様に少しでも伝えたいという気持ちで取り組んでいます。
まだまだいろいろ伝えたいことがたくさん!
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