Enśe bag

革を依頼しに伺いました。

2024/01/19

bag

先日、ならまち店・京都店のをお休みにし革を依頼しに兵庫県を訪れました。

 

 

”こんな革を使いたいけど見つかるだろうか?この色のレザーはつくれるだろうか?” 

 

製作する中で気が付いたり、お店で頂く「こうだったらいいな」というお客様のお声をヒントにした改善点、

ちょっとした事だけど、製作する人とご紹介する人、ご愛用いただく人の

それぞれの角度から見えるとても大切なポイントたち。

少しの変化でバッグの表情も使い心地も変わる事。

一見わかりづらいことだけれど、より良いように変えていきたい。

そんな気持ちを持ちながらEnseを続けてきた中で

ご縁をいただいた姫路市のお隣、たつの市にある革の加工を専門にされている敷島レザーさんへ伺いました。

 

今回ご相談に伺った1つは、来週より始まる「メッシュバッグカラーオーダー会」のこの部分 ↓

 

メッシュ素材に合わせて染められたレザー部分。

実はイベント用にすでに製作を終えたサンプルのメッシュバッグたちは、

Enseの代表が1づつ染色材の色合わせをして革を染めて作ったものなのですが

「流石に沢山のバッグ分を染めるのは大変だー色が難しいー」となり、今に至ります。笑

 

今回4色の新しい色はすべて敷島レザーさんにお願いすることができました。

これで一安心。

※余談ですが、代表が染めた革を見て敷島レザーさんが褒めてくださったのですが

染色のプロに褒められてとっても嬉しそうでした。同時になぜか嬉しく私もニヤニヤしていました。

 

敷島レザーさんでは色の仕上げ以外にも、ガラスと呼ばれるレザーの表面がクリアに艶めく仕上げや

ワックスを使った加工、Enseでも使用しているシルバー素材の加工などをされていて

伺えば聞ききれないであろう技術のお話を私たちにわかりやすい形で現場を丁寧に案内くださいました。

原皮といわれる皮を革にするために鞣した後、染めたり色を吹き付けたり

シボ(革の表面の凹凸)を出す為、タイコといわれる洗濯機の何倍もある大きなドラムに革を入れて

グルグル何時間も回したりなどなど、、、

私たちがバッグを製作するまでには、とってもたくさんな工程があるのですが

その工程の加工や仕上げ部分をされているのが敷島レザーさん。

 

自然のものというのは、人も同じくそれぞれに個性があるように

革にも個性があり同じ工程を経ても、まったく同じ仕上がりにならない。という難しさがある世界。

それでも”どうすればいいか”を試行錯誤されながら、

その革に合うベストを見つけるため、色々と実験をして試して改良してと、

依頼者のイメージの革に仕上げていかれるそうです。

その技術があるからこそ、私たちはレザーのアイテムたちを製作して届けられている。

とてもありがたいことです。

 

” こんな革があったらいいなぁ ”と思い描く反面   ” どんな革だったらいいのかな? ” とさっぱりな時もあるのですが

そんな時、私たちのバッグができるさらに前、 

革を作ってくださっている職人さんに会ってお話を伺ったり相談をしたり、

現場に伺う事で小さな気づきや新たな視点・発見があります。

ただ、それ以上にそこに訪れたからこその ” ならでは ” のお話が聞ける事、

今回「  へー!なるほどー!!  」が山盛りで、研究者のような革づくりの領域は

想像も知識も追っつかずアップアップしておりましたが、とっても面白く貴重な時間でした。

 

 

ヴィーガンレザーや合成皮革と呼ばれる素材や世界的な流れの中

革を作る現場のリアルなお話も少し知る事ができ、

「必要とされなければ自然と減っていきなくなる」という事も痛感した日となりました。

 

Enseがどう進んでゆくのか。何ができるのか。

私たちも試行錯誤ではありますが、コツコツと積み上げながら進んでゆけたらと思います。

 

こうして関わることができたご縁から仕上がってくる素材を生かして

皆様に様々なアイテムたちを届けられる事、

改めて身の引き締まる思いと、ぜひメッシュバッグのこの部分!を見ていただけると嬉しいです◎

 

キタノ